<本日のツボ67>
『解決型商品』
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<ツボの説明>
同じような商品でも、「お肌の老化を防ぎ、しみ・ソバカスが
できにくくなります」というものよりも、「お肌を若返らせ、しみ・
ソバカスや小じわを解消します」とうたったものの方が断然
よく売れます。
昨日の「経営虎の穴」をお読みいただいた方にはおわかりだと
思いますが、前者が「防御型商品」、後者が「解決型商品」です。
ですから、商品・サービスの企画開発にあたっては、できるだ
け「解決型」の方向付けをおこなって行くのが正解なのです。
さらに、日本のように高齢化が進んでゆく市場においては、ま
すますこの傾向が顕著になってくると思われます。
どうしてかというと、若年層の人々にとって、未来というのは
自分自身も社会全体もどのようになってゆくかはわからないという、
不確定要素が多い領域です。したがって、不確実な未来に備えると
いう「防御型」のものにも、ある程度は価値を見出すことができます。
一方、高齢者層にとっての未来とは、ある程度予見ができてしまう。
もっとありていに言うと、確実に訪れる「死」への道程なんですね。
自分の余生を考えるということは、自分の死を意識して、それ
までの残り時間をどのようにシェアするのかを決めることにほか
なりませんから、そちら(未来)の方角ばかり見ていると息苦し
くなってきます。そこで、無意識の場合が多いですが、思考が過
去に向かう頻度が高くなってきます。
そうなると、「若返りたい」「美しくなりたい」などというような
「解決型」の欲求が強くなってくるわけです。
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