<本日のツボ74>
『一石二鳥な関係』
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<ツボの説明>
組織の人間関係の良さが、その組織の生産性を高める要因にな
るといわれています。
作業場の環境や、作業そのものの負荷などの条件を変動させて
生産性がどのように変化するかをみたところ、それらの変動させ
た条件とは無関係に、生産性の向上がみられた職場がありました。
つまり、実験のために作業条件が悪化させられたとき、そのよ
うな職場ではチームメンバー間に、その悪化した条件に対処する
ための「団結」が生まれ、条件を悪化させる前よりも、かえって
生産性を向上させたと言うのです。
わが国では、年間の自殺者が3万人を超えるという状況をふま
えて、労働者が自殺したとき、所属する会社が責任を問われると
いうケースが増えています。
自殺者は40歳〜50歳代の中高年男性が顕著に多いという統
計が出ています。まさに働き盛りですよね。
人口10万人あたりの年間自殺者数を表す「自殺率」をみると、
この40〜50代男性では50人〜70人にものぼっています。
同じ40〜50代男性の交通事故死率は8〜12人ですので、
この年代の男性に限って言えば、自殺で亡くなる方は交通事故で
亡くなる方の5〜6倍に達しているということができるのです。
そして、これら自殺者の6〜7割が「うつ病」になっていて、
それを悪化させた結果自殺にいたったのだといわれています。
いまや、風邪とおなじくらいありふれた病気とさえ言われるよう
になった「うつ病」ですが、対処をあやまると悲惨な結果になる
ことがあります。
働くものの心の健康を守るためには、職場チーム全体の認識と
正しいケアが重要です。
生産性の向上とリスクの回避、両方に効果があるのが「チーム
の良好な人間関係」です。リーダーはその両方に対する正しい知
識を身に付け、会社の業績と同様、メンバーの心の健康にも責任
を負わねばならない事態になっているのです。
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アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史
本コラムの内容は、大山祐史によるものであることを明記する
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