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 <本日のツボ78>
    『利己的に振舞ったとき』

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<ツボの説明>

  企業の大多数はオーナー企業であり、同族間で事業を継承して
 ゆく場合が多い。

  そのように事業を継承した経営者が、真のリーダーとして認め
 られるためには、利己的に振舞うことを抑制し、つとめて公平に
 民主的に振舞う必要があるとされている。


  だが良好な環境の中で適正に選ばれたリーダーは、利己的に行動
 しても、結果的に組織メンバー全員に恩恵をもたらすことができる。

  なぜなら、そのようなリーダーにとって本当にやりたいこと(利己
 的なこと)とは、基本的に他者を利することだから。

  組織のメンバーが成功し豊かになってゆくことが、リーダーに
 とってもっとも大きな喜びを感じることになっているのである。


  立候補者のなかから選挙によって選ばれたリーダーは、利己的
 に行動して破滅する。

  立候補者という極端に限定された特殊な集団の中には、リーダ
 ー適任者がいない可能性のほうが高い。

  本当に自制的で責任感が強く、権力よりも自身の内面的なレベ
 ルを向上させたいと欲する人々は、めったに立候補しない。


  どのようなかたちであれ、リーダーとなったものに与えられる
 最も重要な役割は一つである。「チームを束ねること」。

  自身よりも、チームのメンバーの利益が優先である。


  「株主の利益が最優先」という会社は、ちょっと危ない。

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 アドバンマネジ経営コラム by 大山祐史


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